オリーブホットハウス

Workstyle

社会福祉法人オリーブの会が運営する就労継続支援B型事業所「オリーブホットハウス」は、京都市山科区にあります。日々グループにわかれて行う作業には、畑仕事やパンづくり、内職、お寺の清掃などさまざまなものがあり、どの仕事も地域との関わりがあります。メンバーの多くはこの地域に暮らしながら働いており、陰に陽にこの土地に支えられ過ごしています。

オリーブ農園

小さな農園で、毎日野菜の世話をする

国道沿いにある小さな農園には、ところ狭しと野菜が植えられ、張りめぐらされた支柱やネットに支えられながら一つひとつが丁寧に育てられています。足しげく通っていると、日毎の変化に気がつき、その変化に応じて雑草を抜いたり、肥料をあげたり、メンバーの手が加わるほどに野菜はいきいき育っていきます。ここで育てた野菜は、オリーブに併設するお店で販売したり、パンや加工品に使います。またメンバーのお昼ごはんやグループホームの夕食としてもいただきます。

・オリーブ農園の作業内容
種まき/草取り/水やり/収穫/畝立て/野菜の袋詰め/商品の陳列など

内職のお仕事

自分のペースで、手を動かす

内職のお仕事はオリーブが設立された当初からあり、オリーブのなかではもっともたくさんの人が携わっている仕事です。黙々とやる人、隣の人と話しながらやる人、みんなそれぞれに自分のペースで手を動かし、取り組んでいます。
お仕事は、地元の企業から長年いただいているものも多く、同じ内職にずっと取り組むメンバーもいます。発注元の企業の方とは顔の見える関係を大切にしながら長年お付き合いをさせていただいています。

・内職の作業内容
着物を入れる畳紙(たとうし)をつくる/お土産などの紙袋折り/ネジの検品など

自主製品づくり

時間をかけてつくりあげるもの

糸から織り上げたさをり織りや寄付でいただいた着物の生地からポーチやショールをつくっています。つくり手みずから糸や生地を選び、長さや形を考えながらつくりあげます。なかには何ヶ月もかけてつくられたものが、オリーブに併設するお店やマルシェで売られています。エコバッグやショールは地域の新生児誕生や敬老の贈り物としても選んでいただいています。

・自主製品づくりの作業内容
さをり織り/縫製品づくり/着物ほどき/刺し子/ミシンなど

製パン/食品加工

丁寧に、おいしくなるように

街のパン屋ほどにたくさんの種類があるわけではありませんが、オリーブで採れた旬の野菜を使ったり季節ごとの新商品をつくって販売しています。調理はいくつもの工程にわかれるうえ、タイミングが重要です。調理中はなかなか気が抜けませんが、甘く香ばしい香りがただよってくると、少し緊張がほぐれます。
国産小麦・白神こだま酵母をつかった焼きたてのパンは、オリーブに併設するお店で販売したり、週に一度保健福祉センターでも販売し、お昼休憩中にほとんどが売り切れます。

・製パン/食品加工作業内容
パンづくり(生地をこねる、成形する、焼くなど)/クッキーづくり/惣菜調理/お漬物づくりなど

醍醐寺のそうじ

季節を感じて、体を動かす

伏見区醍醐にある世界遺産醍醐寺の景観維持のための営繕や清掃をしています。暑い日や寒い日も、体いっぱいに季節を感じながら取り組む作業です。境内は広大で、自然豊か。五重塔、仁王門、参道などにたまった落ち葉を集めたり、溝の土砂をかき出したりと、とにかく一日中からだを動かし働きます。すこし体力のいるお仕事ですが、休憩をしっかりとりながらスタッフも一緒になって働いています。

・醍醐寺の作業内容
境内の落ち葉拾い/草ぬき/溝そうじ/トイレそうじ/風呂そうじなど

サロン「るまんやましな」

人があつまる場所で

2007年にオリーブは、京都市から地域の交流サロン設置の委託を受けて、歩いてすぐの場所に「るまんやましな」という喫茶を開店しました。ここでは接客に興味のあるメンバーが、注文を聞く、コーヒーを淹れる、店内のそうじをするといった喫茶業務を中心にお仕事をします。お客さんもオリーブのメンバーだったり、地域の人たちばかり。みんな一息つく場としてこの小さなサロンを利用しており、しばしば店内は満席になるほどにぎわいます。

・るまんやましなの作業内容
水を出す/注文を聞く/コーヒーをいれる/テーブルの片付けをする/店内のそうじなど

その他のお仕事

公園・住宅の清掃、パンや野菜、雑貨の販売・出店

オリーブでは上記のお仕事の他に京都市からの委託を受けて、地域の市営住宅・公園の清掃を週2回行っています。またオリーブに併設する店舗でのパンや雑貨、焼き芋の販売のお仕事もあります。その他、不定期で山科駅前にある無印良品、三井寺で野菜や雑貨等の出店販売も行っています。
普段、内職やオリーブ農園で作業をするメンバーが、曜日や希望によってこれらのお仕事を行っています。


1日の流れ

就労継続支援B型事業所「オリーブホットハウス」の1日のスケジュール
※作業内容や季節によって時間が前後します。

開所日

月曜日 AM9:00〜PM4:00
火曜日〜金曜日のAM9:00〜PM5:00
夏休み:8月13日〜8月15日
正月休み:12月29日〜1月3日
※お休み中もメンバーが来られるように開所するときがあります

主たる利用対象

精神科に通われている方
まずは医療機関のケースワーカーやお住まいの区役所・支所保健福祉センターの相談員にご相談ください。
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000181049.html

利用料

障害者総合支援法にもとづき利用者の世帯の所得に応じて利用費が決定され、負担割合はサービス利用費の1割(上限あり)となります。実際には利用者負担のない方もたくさんいらっしゃいます(9割以上)。まずはご相談ください。そのほか、食費(200円/1食・希望者のみ)、レクリエーション費(行き先に応じて・希望者のみ)があります。

レクリエーション

オリーブでは、四季折々にさまざまなレクリエーションを行なっています。新年会や花見、一泊旅行、バーベキュー大会や映画鑑賞など、働くこと以外の時間も大切にしたいと考えているからです。
誰もが気軽に参加できるように、レクリエーションにかかる費用のおおよそ半分をオリーブが負担しています。もちろん参加は必須ではありませんので、そのときの体調や気分に応じて参加していただいています。

昼食

週3日、オリーブで採れた野菜などをつかったおかずとオリーブで炊いたごはんが希望される方に提供されます。
オリーブでとれたお野菜をつかったおみそ汁はメンバーが交代でつくり、毎日提供されます。
給食:月曜・木曜・金曜の週3日(希望制/1食200円実費負担)
おみそ汁:毎日(無料)